淡路島の玉ねぎ・ブランド米『鮎原米』(あいはらまい)はどうしておいしいの?
淡路島は温暖な気候。玉ねぎもお米も、陽の光をいっぱい受けて育っています。
玉ねぎは十分な日光を浴びて成長し、糖度を高めています。良い気温と日照条件は、玉ねぎの甘味と風味を向上させます。
淡路島の土壌は豊か。様々な栄養素の宝庫。適切な土壌条件は、玉ねぎやお米の栽培に適しており、品質の高い農産物が生産されるのです。
もちろん淡路島は自然がいっぱい。大気汚染や土壌汚染の心配もありません。きれいな大地は、玉ねぎやお米が純粋で新鮮な風味を持つことに役立つんだね。
『御食国』(みけつくに)の昔から、 淡路島では、長い歴史を有する農業が営まれています。その間に蓄積された伝統的な農業技術があります。だからこそ、玉ねぎの栽培や米作りが最適な条件で行われ、品質が維持されているのです。
淡路島の風土や農法が組み合わさり、おいしいお米や玉ねぎが生まれるのです。淡路島の気候や土壌条件、伝統的な農業手法が、お米や玉ねぎの風味や甘みに影響を与え、高品質な産品が生まれるのです。
淡路島・鮎原(あいはら)の土は『ねばい』だからおいしいの?
鮎原(あいはら)の土は『ねばい』。言いかえれば土壌が粘土質なのです。『ねばい』土からどんな作物が生まれるのでしょうか。
- 水保持力: 粘土質の土壌は、微細な粒子で構成されています。これによって水分を保持しやすくなります。これは作物にとって非常に有益であり、水の供給が安定しています。特に乾燥した時期や長い乾燥期において、粘土質土壌は作物に水分を提供し続けることができます。
- 栄養素の保持: 粘土質の土壌は、微細な粒子が栄養素を保持しやすい性質があります。これにより、土壌中の肥料や栄養分が流失しにくく、作物が必要な栄養素を取り込みやすくなります。良好な栄養供給は、作物の成長や収穫に寄与します。
- 土壌の構造改善: 粘土質の土壌は、土壌粒子間の結合が強く、しばしば良好な土壌の構造を形成します。これは、土壌中の空気や水の循環を改善し、根の成長や土壌中の微生物活動を促進します。良い土壌構造は、作物の根が広がりやすくなり、根の発育に適した環境を提供します。
- 保水力と排水性のバランス: 粘土質土壌は保水力が高い反面、排水性が低い傾向があります。これにより、土壌が急激に水を放出することなく、水分の安定供給が可能です。
- 対病害虫の抵抗性: 粘土質土壌は通気性が低く、これが作物にとって有益な側面もあります。地下に住む害虫や土壌中の病原体が侵入しにくく、作物を病害虫から守る助けになります。
こんな風に『ねばい』土が、作物の生育に良い影響を与えることもたくさんあります。ただし、農作業者にとっては管理が大変で、土壌改良や適切な灌漑を行い、これらの利点を最大限に引き出すように我々生産者は日々努力しています。
淡路島の中で、鮎原(あいはら)地区は、比較的雨が少ない地域になります。 少雨気候においては日照時間が増加し、これがお米や玉ねぎの糖度を向上させる要因となります。特に糖分が増加することで、作物の風味が向上し、美味しさが増します。
ただし、少雨気候は水不足のリスクも含むため、適切な灌漑システムや水管理が求められます。そこで、淡路島では「ため池」を利用した農業がおこなわれてきました。
ため池を活用した農業にはいくつかの利点があります。「ため池」から農地に水を供給することで、乾燥時期や降水不足時でも作物に十分な水を確保することができます。これにより、作物の成長と収量の向上が期待できます。また ため池は自然の生態系にも影響を与えます。水が貯まることで新しい湿地帯が形成され、植物や動物の生息地となります。これにより、生態系の多様性が保たれ、生態系の健全性が向上します。
これらの風土を生かして、我々はおいしいお米や玉ねぎを生産しているのです。